2010年2月23日火曜日

さっぱりわからない(笑)

というわけで、古野まほろ著「探偵小説のためのゴシック『火剋金』」を読み終えた。

・・・すいません。全然理解できません。


いやまあ、推理小説で一番重要な、事件のトリックは理解できた。成程、そういうことか、って思ったよ。ちょっと無理ある気がする部分もあるけど。そのトリックだったら共犯がいないと無理だろうと思うけど。でも納得できる範囲内だったと思う。

ただ、特記すべきところはそこじゃなくて、相変わらず読みにくい文体だというところ。こちらとしても、読者としてある程度経験を積んでから古野小説に再選を挑んだのだが、これはこちらの負けだ。

やはり物語が理解できない。いや、ある程度はできたが、細部ができない。なんて言ったらいいのか。

例えば、作中に出てくる支倉(はぜくら、と読む)警視長・愛媛県警部長(この世界では日本の警察は戦前の制度を採用しているため、トップは「県警察部長」ではなく「県警察部長」である)がまだ序盤といえる頃から登場しているのだが、どうやらこの人は女性らしいということに気付いたのはクライマックスの頃だ。
私の読み方が悪かったのか? だが、この支倉警視長が登場した所を読み返しても、特に女性という表記はなかった。「女性的」という表記はあったが、それはこの人の髪のことで、瞳に関しては「男性的」とも言っている。これでは、男なのか女なのか分からない。

また、この巻を読んで、探偵役の小諸るいかは実は狐で、捜査担当の外田警部は狸という衝撃的な(?)事実が発覚した。で、陰陽師関係でこの小諸家と対立している安倍家(なんか西洋名もあるらしい)の存在が発覚。
・・・って、この辺の裏設定っている? この裏設定の存在が余計に話をややこしくしている気がするんだけど。

結論! 私にとって古野氏の小説は読みにくい! 以上!!


なお、今後読む本だが、現在のところ未定。何冊か読みたいのはあるけど、どれを先に読むか分からないし、何より読む時間があるかわからないから。乞うご期待(している人いるかなぁ)。

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