2011年8月6日土曜日

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」観る

本日公開の映画「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!」を観てきた。

原作やアニメ版をよく読みよく観、ドラマ版も録画して見るほどこち亀ファンなので、今回は公開初日に観に行った。


以下ネタバレ。




まず雑感。

そもそも、最高視聴率12%というのが高いのか低いのかよくわからないが、あれだけボロクソ言われていたドラマをよく映画化したもんだ、と思う。
私としては、なかなかおもしろかったと思うが、ドラマというよりコント色が濃かったように思うので、やはり映画化はどうなんだろうなぁ、と。

今作においては、大分コント色が薄れ、ドラマとしていい感じに仕上がったのではないか、というのが第一の感想。
そもそも連続ドラマでは、何でもかんでも人情話に持って行き一気にオチを付けるから、無理矢理感があった。が、今回はギャグこそ豊富にあったものの、締めのオチをそこそこにして感動話で締めくくった。
そこがプラスに働いたのではなかろうか?


その他

▼派出所セット
連続ドラマではスタジオの内部に作ったと思われる派出所と模型を併用していたが、今作では実際に亀有公園内に建設したらしい。
結果、以前に比べ大分リアルになった。
ただ、連続ドラマは原作基調の建物だったのが、映画になって建設したのは亀有駅北口交番を基調にした建物になったのが少し気になるところ。
あと、事務所内にカウンターや人数分の机を配置したのは、現実と照らし合わせた影響だろうか。

▼沢村桃子
深田恭子が演じる映画版のオリジナルキャラクターではあるが、両さんの初恋相手であり、全国を巡業する一座の女座長という設定から、原作76巻「浅草七ツ星物語の巻」に登場する橘琴音がモデルと思われる。
名前を変えたのは、年齢を両さんと同じにしたのと、シングルマザーの設定を加えた影響だろう。
原作ファンとしては、そのままの琴音さんでいてほしいところだが、物語進行上しかたないのかなぁ。

▼勝鬨橋
勝鬨橋自体は、こち亀原作に何度も登場しているが、今回は「浅草七ツ星物語の巻」をモチーフにしていることを考えると、花やしき人工衛星塔(現:Beeタワー)の代りだったのではないだろうか。
一つ気になるのは、小学生時代の両津が桃子との別れの際に、勝鬨橋が開くことに関して「今日は失敗しちゃったけど、嘘じゃない」というようなことを言っていた、ような気がする。
本編では全く触れられなかったのだが、ひょっとしたらこの日の両津少年は勝手に勝鬨橋を開こうとして、失敗したのではないだろうか?
原作でも、琴音さんの話で建設中の人工衛星を勝手に持ち出してるし、中学時代に勝鬨橋を開けたストーリーもあるので、可能性がある。

▼登場人物
犯人である交通安全のおじさんはともかく、捜査本部長の黒木警視正や警察庁長官など、オリジナルキャラクターが多く出てきた。
ところで、映画制作にあたって映画に登場させたい原作キャラクター募集をしていたはずなのだが、それらしき人物は一切出てきていない。
・・・全部却下ですか?

▼新葛飾警察署
新葛飾署の外見が、登場ごとに豪華になっているのはギャグなのか?

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