2010年12月18日土曜日

師走です。本感想です

ブログを放置して約三週間。
これはまずい!
・・・っていうわけで、更新してみた。

現在、停滞中の本感想を書いていたりいなかったりしている。
何しろ半年以上放置したもんだから、読み終わった本がたまりにたまって二十冊以上!
一冊ずつ、こまめに感想書いていけばよかった・・・。

とりあえず、今回は二シリーズ分書いておこう。


▼「ゾアハンター(2,3)」大迫純一

故・大迫純一氏の小説である。今回は三巻まで読ませてもらったが、全七巻ある。
このシリーズを一言でいえば「ハードボイルド」である。生前の大迫氏が自分で大絶賛していただけのことはあり、主人公の黒川丈がかなりカッコイイ。
話もよく考えられていると思う。一巻まではゾーンと言う怪物とただ戦う話で、その裏に潜む防衛省研究者の陰謀が話の核であったが、二巻三巻と進むと、様々な人々が登場し、各々の思惑が入り混じる。ゾーンにはゾーンの言い分があり、事態対処を狭まれた政府や自衛隊にも大義がある。
しかし、全員の言い分はもっともだが、黒川丈の言い分はより正論なのだ。誰が正義かわからなくなる状況でも、やっぱり黒川が正義なのだ。
その説得力こそが、この小説の魅力なのだと思う。


▼「S.P.A.T.!」鷹野祐希
異常気象と大地震の影響で、幽霊が一般人に見えるようになってしまった世界。そんな中、幽霊に事件の事情聴取するために、霊能力者を集めた特務課が警視庁内に新設され、そこに幽霊恐怖症の新人巡査・宇津賀ひまりが配属された・・・。
という内容のライトノベルだ。
警察が舞台ということで、推理小説のようなものを期待して購入してみた。本作の主人公は、推理らしい推理はしていないが、警察官としての成長がメインのようだ。
警察の描写もリアルで、事件の捜査本部に呼ばれたり聞き込みを行ったりはよく書けていたと思う。残念ながら、違法に参考人(幽霊)を始末する掃除屋は捕まえられなかったが。
なかなかおもしろかった。続編を読んでみたいが、書き下ろしらしく、シリーズ化はしていない模様。残念!